住宅 | ||||||||||||||||||||
田んぼの中をそろりと進めば家族の風景 |
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平地にどんどん住宅が建っていく岩倉エリア。その真ん中あたりは未だ田畑が残り、毎日農業にいそしんでおられる風景が垣間見られます。そんな田畑に東西を挟まれたおうちのご案内。京町家ではなく、文化住宅と呼ぶにふさわしい外観と内装の面影を残したおうちです。御宅をご覧いただくのはもちろんですが、今回はそのアプローチの道がかなり狭いのでその点だけあらかじめご認識くださいませ。 玄関の前にはしっかりと生垣と松があり、玄関までは飛び石のアプローチ。玄関も入母屋の屋根で迎えてくれて立派な顔立ちです。玄関正面には廊下と階段。これも文化住宅によく見られたレイアウトですね。背骨のように配置された廊下を中心に、和室の生活空間と、客間や水回りの空間を分けた明快な構成となっています。 客間は洋間仕様。窓や天井など細かなところまで手抜きなく洋風になっています。このレトロ感がたまりません。洗面所や手洗い、浴室も秀逸なのですが、一番感動したのは台所。家が古くなってくると一番最初にリフォームするのは水回りかと思います。ですが、ここの台所はほぼすべてが竣工当時のまま大切に使われています。磨き込まれた無垢材の床。塗り壁の柔らかい白さ。柱や木製の窓など。実家がこのような台所ではなくとも、ふと懐かしさを感じてしまうような空気感が漂っています。きれいにリノベするのではなく、この古さを活かして是非整えたいところですね。廊下を挟んで東側は和室2間の生活空間が広がっています。6畳~8畳とそこまで広くはないのですが、縁側と気持ちよくつながっており、数字以上の広がりを感じることができます。 その縁側の角には渡り廊下が設けられており、渡ると離れへ。離れは洗面とトイレも完備した平屋となっています。2世帯として使えるのは当然ですが、離れを大きくリノベしてアトリエ使いなどもよさそうです。隣家と心地よい距離感もあるので陶芸や金工工房などもよさそう。 敷地はちょっと変形の台形型。そこに母屋と離れが雁行してレイアウトされており、残りの空間は大小幾つかの庭があります。庭も中低木を中心に年季の入った木々たちがいるので、いじり甲斐もありそうです。 東西を田畑に挟まれた広がりのある敷地といい、良き佇まいの建物といい魅力が満載ですが、冒頭にも書きましたがしっかりとお伝えが必要なデメリットがあります。それはアプローチの道路の狭さです。幅が約2メートルとタイトで、生垣と落差のある石垣に挟まれており道幅に遊びがありません。入れる車は限定されるでしょう。また、離れがまるっと未登記の増築となっておりますので、融資にも影響がありそうです。アプローチの駐車場周りも一部しか道路境界明示がなされていませんので、明確な境界が出ておりません。 ざまざまな要素を天秤にかけても余りある魅力を持ったこの場所。探している方も多いのでは。ツボな方お待ちしております。 |
母屋玄関。しっかりとした入母屋屋根と端正な格子扉が出迎えてくれます |
玄関間。渋い下駄箱と飾り棚が玄関と高さが揃っていい感じ |
和室。廊下に囲まれ二間続きの和室がメインにあります |
洋室。洋間が玄関脇に客間として設けられているスタイルは昭和初期に流行りました。ディテールも良いです |
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価格 | 3,580万円 | 建物面積 | 148.29㎡ |
管理費 | なし | 修繕積立金 | なし |
所在地 | 京都市左京区岩倉西河原町 | ||
交通 | 叡山電鉄「岩倉」駅 徒歩11分 | ||
建物構造 | 木造 2階建て | 所在階 | 1,2階階 |
築年 | 1959年 | 土地権利 | 所有権 |
敷地面積 | 363.63㎡ | 都市計画 | 市街化区域 |
用途地域 | 第一種低層住居専用地域 | 建蔽率/容積率 | 40/60 |
その他費用 | 取引態様 | 媒介 | |
設備 | |||
備考 | ペット可/地目:宅地/現況:居住中/引渡時期:相談/離れ建蔽容積超過(74.82㎡平屋/昭和45年築)/風致地区第3種地域/岩倉実相院周辺特別修景地域/遠景デザイン保全区域/居住誘導区域/近郊整備区域/10m高度地区/埋蔵文化財包蔵地(一般遺跡/436大雲寺跡)/再建築時セットバック要(道路中心線から2m)//庭付き/駐車場あり/住居兼事務所可 | ||
情報修正日時 | 2024年1月15日 | 情報更新予定日 | 2024年10月1日 |