価格：

2,480万円

面積：

33.05㎡（土地）

これは、とても尖ってます。。。

たくさんの意味でトガっている物件が出て参りました。

場所は阪急桂や洛西口から沓掛インターの方に向かった山陰街道の樫原エリア。最近は某大型ショッピングセンターもできて、駅前の整備なども行われてベッドタウンとして安定した人気を確立しています。京都の東西の大動脈9号線（五条通）にもすぐに出られるので、高速での移動の多い方にも便利ですよね。

この子（なんか愛着を持ってしまう外観ですよね）が建っているのは旧道沿いなので由緒ある屋敷や古い建物外まだ多く残っている街並みです。大通りにはチェーン系飲食が軒を連ねていますが、中華や有名なステーキ店、焼き鳥屋など夜の店も多く、需要もとても多いです。

2023年9月に全面リノベーションがされており、1階では飲食店、2階は事務所や住居として使用できる前提で改装済み。2階は即住める仕様で、1階は飲食店が入る前提の下地工事は完了している雰囲気です。

三角形という特異な形状なのでその特性を最大限生かせるような中央厨房のレイアウト。中に入って何となく見えたのは中央に大きなこの字のカウンターのある、深夜食堂のような雰囲気の渋い居酒屋。壁は全面に酒瓶並べて見せるディスプレイ収納。カウンターの中をのぞけばおでんの鍋から上る湯気がおいしそう。まずは生でそのあとは熱燗ひっかけながら茄子ニシンやぬか漬けなど肴に。ご近所さん相手に夜な夜な良き商売してほしいですね。ちなみに尖った先はデッドスペースになりそうですが、あらかじめトイレスペースを設置済み。

とまぁ、勝手な妄想広げてしまいましたが、コンパクトな美容室もいい感じで納まりそうです。

2階のエリアも見ていきましょう。

2階はロフト付きのワンルーム。住める事務所としても住居としても最小公倍数な感じです。面積もロフト込みで約23㎡ぐらい。一般的な6畳ワンルームやビジネスホテルぐらいのサイズ感なので決して広くはないです。

しかし何かが違う。とても広く感じてしまう良い作りをしています。

理由は尖った空間を活かしてパースが効いているから。玄関が尖った先で奥に向かって広がる造りなので、やけに大きく見えてしまうのです。それと吹抜け。高い天井にすることで上の空間の抜けができ、ここでも広がりを体感する効果があります。実際狭いのに全く気にならない。キッチンやトイレは最小限なサイズですが、特筆すべきは浴室でしょうか。シャワーブースのみでバスタブは無いのですが、その分いいもの入れています。多分LIXILのホテル向けユニット。ベンチシートに座り、間接照明の落ち着いた光の中、壁にもたれながら足を延ばしシャワーを浴びれる予想以上に心地よいバスタイム（シャワータイム）が約束されることでしょう。

ロフトは荷物置きになるのが通例ではありますが、ここはメイン空間を広く使いたいですし、お布団敷いて寝室としたいところ。天高が膝立ち程度なので、慣れればそこまで気にならずに落ち着いて寝れそう。

妄想ばかりで良く書いてしまっていますが、気にすべき点を挙げるとすれば、これは新築ではなくリノベーション物件であるということでしょうか。すべてきれいにはなっていますが、古い木造を活かした階層であるということはご理解いただきたい。あとは2階へのアプローチでしょうか。屋根が無いので、傘をさして鉄骨階段を上り下りしなければなりません。

今回は建物すべての売買のご案内ですが、1階と2階を分けての賃貸募集もあるようです。賃貸時：１階80,000円(税別）、2階50,000円と金額も明示されています。

この周辺で小箱でお店をされたい方、住みながらお店をするにはベストな選択のひとつとなりそうです。尖りたい方に、ぜひ。