賃料：

8万8,000円 (税込)

面積：

40㎡

階段を上がった瞬間、まず目に飛び込んでくるのは、潔いほどの「赤」。落ち着いた色味が主流の昨今、この空間はいい意味で時代を裏切ってきます。いわゆるバブル期の香りをまとったスナック仕様の内装ですが、逆に新しくも感じる。そんな場所です。

以前は長くスナックとして使われ、その後は大学生がバーを営み、現在はレンタルスペースとして利用されています。カウンターやソファ、照明など、スナックらしい備品は残置物扱いになりますが、基本そのまま使ってもらって構いません。なので「このまま始めたい」という人には、初期投資をぐっと抑えられるのも魅力ですし、もし「少し雰囲気を変えたい」という場合は、カウンター撤去などオーナー側での対応も相談可能。可能な業種としては重飲食もOK、事務所利用もOK、もちろん王道のスナックも大歓迎という、用途の振り幅があります。

近年また、スナックという業態が注目されています。一人で切り盛りする小さな店、常連との距離感、決まりきらない夜の会話。派手さよりも、人と人の関係性を大切にする場所として、選ばれている印象です。ここで「ママ、やってみたいんです」と手を挙げる人が現れても、不思議じゃない。赤い内装をそのまま受け止めてもっと昭和レトロに振り切るか、あえて無機質な家具を足してコントラストを楽しむか。この赤をどう生かすかで、店のキャラクターは大きく変わてきそう。

借主による改装も相談できるので、「この赤はさすがに…」という方もご安心ください。ただ、個人的に全部を消してしまうのは少し惜しい気もしてます。壁一面だけ残す、照明でトーンを落とすなど、活かし方はいくらでもある。ここは、空間と対話しながら創っていく余地がしっかり残されています。

１つお伝えしておくと、2026年3月から1階には買い取り専門店「おたからや」さんが出店予定で、外壁には看板が付きます。静かな佇まいを期待すると印象は変わりますが、「おたからやの2階」と言えば伝わりやすいのも事実。初めて来る人に説明しやすい目印がある、というのは、商いをする上では案外助けになるポイントかもしれません。