面積：

61.64㎡

ずらりと並ぶ5軒の連棟町家。これだけ状態が良い町家と路地が維持されているのは、同一のオーナー様がしっかりと管理をされてきたからゆえ。5軒まとめて改装をして、順次出来上がったところから募集をされています。現在は5軒中4軒が決まっています。

この路地は御幸町通りに面して「コ」の字の形の通路。路地を入って角を2回曲がると元の道路まで出てこられるようになっています。路地幅は3m以上あり狭い感じは全くせず、且つ住んでいる住人しか入ってこないので静かというのが嬉しいポイント。

室内に入るとその雰囲気は文句無し。この物件の修繕は、京都作事組という京町家をできるだけ従来の工法で修繕していく団体に加盟している工務店様が担当されました。そのため、壁は土壁で建具や床の素材も全体の雰囲気を壊さないように配慮されています。外観は町家なのに室内はクロスにフローリングで・・・という物件もよく見かけますが、この物件は大丈夫です。水回り部分だけは使い勝手を優先していますが、全体としてのトーンはくずさない程度に抑えられています。

こういう趣のある物件を撮影していて面白いのはディテール。ふすまの敷居や上り下りを繰り返した階段などの木の艶、開けるとガラガラと音がなるガラス戸に、かつて手作りで作られていた時にできたゆらぎガラス。さらに改装の時につけられた手すりは六角形と粋です。

基本は住宅用途ですが、住居兼事務所くらいなら相談に乗ってくれる余地はあるとのこと。路地の中ということもあって、不特定多数の方がひっきりなしに来るような使い方はNGですのでご注意ください。

最後に場所のことを少しだけ。アクセスのところを見ていただければわかりますが、京都の主要3駅まで徒歩10分以内です。