面積：

149.92㎡

ここまで理想とする住まいを体現できた物件はあまり見かけません。それもそのはず、この物件はゆったりとした敷地に現在は所有者となっている設計士の方がゼロからプランニングして建てられた戸建住宅です。

よく見かける戸建住宅とは、そもそも外構の考え方からして異なっています。通常はぐるりと敷地を囲ってしまう外構ですが、この物件は道に面する箇所にやんわりとパーテーションのように2枚の塀を建て、その間には植栽を配置することで緩やかに敷地内外の境界を認識させてくれます。道路から1mほど1階部分の床を高くしているのもこの外構が効いてくるポイントですね。この目線を変えたことで、建物の中に入れば近隣の家の目線は気にならずに、庭と空が広く見えます。

たっぷりと光が差し込んでくる南西側に広い庭を設けて、そこに向けてガラス建具を開け放つことができるようになっています。庭と高い天井のリビングが繋がった圧巻の空間が生まれます。室内はというと、スキップフロアの3フロア、螺旋階段によって繋がれています。1、2階はスリットが入って1つに繋がっていて、家族の気配を感じながら空間としてはセパレートされているように設計されています。

3階に入るとガラスの中庭を挟んで両側に2つの寝室スペース、白と木のシンプルなスペースですが、スクエアに切り取られた窓が壁面に絵を飾っているかのようにも見えてきます。

水回りについてはリビングに配置されたアイランド型のキッチン。背面には少しの吊り戸棚と腰の高さまでで豊富な収納が用意されています。キッチンやオーブンはドイツ家電メーカーAEGのもの。さらに、洗濯機も同メーカーのものが収まるように設計されています。

トイレはバスルーム横と、もう一つの2箇所。バスルームについてはリビング横ですが、思い切ってガラス貼りになっています。入浴中に開けっ放しにもできる小さな中庭も用意されています。

なかなか体験できない空間で、取材した時にも庭の木に鳥が集まってきたりして、何時間でもここにいれるなぁっと思ってしまいました。

デザイン性を極めて高めてある物件ですが、いくつか注意点を。室内には最後の写真のように鉄サビや滴った雫でフロアに水ジミができている箇所が数箇所あります。また、洗濯機については先述したAEGのサイズに合わせて作られているのでそれ以外は設置する場所がありません。(代わりに洗濯機は設備として家主様の方でメンテナンスしていただけます。食洗機とオーブンは残置物となります。)これらを色々と考慮して、この広さですが現在の賃料設定になっています。

最後に立地はというと、近鉄京都線「高の原」駅から、気持ちの良い遊歩道を歩いた先の住宅地の中にあります。またバス便も利用できます。なかなかここから通うのは、という方もいらっしゃるかもしれないので、京都大阪、奈良の方の週末のセカンドハウス的な利用の仕方はいかがでしょうか？用途は住居・シェアハウス・オフィスなどご相談くださいませ。

色々ありますが、正直ここまで突き抜けて空間の気持ち良さを体現している物件もないので、是非ご覧くださいませ。