面積：

71.12㎡

とにかく「居場所」が多く、それでいてどの「居場所」にもそれぞれ居心地の良さを感じる築38年の大型マンションの一画。随所に気の利いた工夫が散見される本物件は、建築士でもある売主さんの事務所とショールームを兼ねた自邸なのです。

では早速室内の説明を。大まかな部分では玄関土間を境に仕事場（リビングダイニング）と寝室とを振り分け、プライベート空間をしっかりと確保しつつ、人を招き入れることができる構成になってます。また、壁のメイン仕上げをシリカライムという調湿・消臭効果のある自然素材の左官材を採用し、更に外周の壁面をウレタン断熱していたりデザインだけでないところが侮れないポイント。

そして今回の物件で特に目を惹くのはインナーバルコニーで、大きなガラスの建具で仕切られてるので視覚的な圧迫感は無く、断熱効果もあるため気候に応じて開放したり閉めきったり、植物に囲まれながら日光浴をしたり、室内に居ながら外の様な感覚になるとっても素敵で是非体感いただきたい空間なのです。

またその脇にある一見コンパクトなスペースも、実はほど良いサイズ感で南からの陽射しを背にベンチに腰掛けるとこれはこれでたまらなく気持ち良いのです。そして傍に寄って意識的に覗かない限り、デスクまでは視線の届かない絶妙な腰壁でぐるりと区切られたワークスペースは、色んな資料を広げても十分なサイズ感なので、自宅での仕事でもきっと捗ることでしょう。

この様にひとつの空間内にいくつもの「居場所」が混在しているにもかかわらず、不思議と窮屈な印象は無く、なんだかここには楽しそうな暮らしが待ってそうな気持ちにさせてくれる点は流石の一言。他にもうなずく点を挙げだすとキリがないので、その辺りは内覧時に設計したご本人からの説明を楽しみにしておいて下さい。現在も入居中なので、内覧に際しては事前の日程調整が必要です。

最後に場所は京都と大阪の県境にあたる三島郡島本町で敷地のバックにはサントリー山崎蒸留所がどっしりと構えてます。最寄りの駅までは特別近くは無いものの、JRと阪急の使い分けが可能なので夫婦で通勤先が異なる場合でも、ある程度対応できる立地かと。あと敷地内の駐車場は空き待ちが相当多いそうですが、敷地同様のすぐ傍に売主さんが借りている月極駐車場（月額10,000円）があるので、上手く引き継げればと思います。