面積：

63.92㎡（建物）
45.09㎡（敷地）

人と同じものは嫌。なので日々過ごす自宅にも少なからず特徴が欲しい。そんな方にグサッときそうな刺激的な改装済の町家の登場です。

まず目を惹くのはギラギラした銅板張りのファサード。撮影時には一体何が出来たんだ？という感じで振り返りながら自転車で前を通っていく人もいました。現状は陽射しが反射し眩いほどですが、銅なので時が経てば、落ち着いた褐色に変わり、最終的には緑青色といった具合に渋味を増してくるはず。なので是非とも長い目で経年変化していく様を愉しんでもらいたいです。

そんな刺激的な外観とは打って変わって、内装はシンプルでモダンな印象で1階はグレーに塗装した北山杉の無垢材に、ダイニングテーブルを兼ねた大きな造作キッチンが陣取ってます。恐らく元々薄暗かったであろう1階は、その対策として玄関土間上部をガラス瓦で自然光が入るようにし、キッチン上部には一見天窓かと勘違いしてしまう幕照明が採用してあります。この幕照明は多様な色を選択できるので、来客時などには楽しめそうなオプションです。また緩めにはっきりとゾーニングされているので、家具の配置にも困ることは無さそうです。

2階は水回りを挟んで東西に個室があります。東側の窓からは、正面の路地が目の前にあり、建物の間にちょうど大文字が姿を現し、見える場所ではないと思い込んでいたので、なんだか得した気分になりました。それぞれの部屋のサイズ感は天高は十分ある物の少しコンパクト気味(間取図の畳数表記は収納も含んでます)なので、1～2人暮らしがベストなサイズ感だと思います。

間もなくズラリと並ぶ桜が開花しハッピームードで河川敷が賑わう高野川までは歩いて3分ほど、そしてもう少し歩けば鴨川デルタなど周辺も充実している立地ではないでしょうか。